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てれすこ亭

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寄席名「てれすこ亭」の由来


「てれすこ」 三遊亭 円生

別名「すてれんきょう」
〔梗概〕
長崎の代官所へ一人の漁夫が「珍しい魚がとれましたが、名前が分からないのでお届けします」届け出た。
役人にも魚の名前がわからないので「この魚の名を知る者には百両を与える」とのおふれを出した。
一人の男が出頭して「これは"てれすこ"と申す魚でございます」という。
変な名前だが、他に実名を知る者がなく、やむなくこの男に百両を与えた。
しばらくして「また珍しい魚がとれたので、名を知る者には百両を与える」とのおふれがまわった。
前の男がまた現われ、これは"すてれんきょう"だと申し立てる。
代官は「おのれ不届き者め、これは先日そのほうが"てれすこ"と申した魚をただ干したものじゃ。
偽り者め、吟味入牢申しつける」と牢に入れてしまった。
女房はなげき悲しみ、干物断ちをして夫の放免を祈る。
この男は打ち首と決まり、生前に望みはないかときかれて「妻子に一目合わせて頂きたい」と願う。
白洲へ呼ばれた妻子をみて、男は「この子が大きくなっても、けっしてイカの干したのをスルメと呼ばせるな」と遺言。
これを聞いた代官は、なまで"てれすこ"、干して"すてれんきょう"かと合点がいき、無罪放免した。
夫婦の喜びはこの上もない。命が助かったのはスルメのおかげ、それもそのはず、女房が干物断ちをしたから、
アタリメの話だ。

〔解説〕
スルメをアタリメと呼ぶのにかけたサゲ。上方種。
原話は寛永五年板「醒睡笑」のうそつき第二話。
        東大落語会・落語辞典より引用


名人、円生の演目の中の一つ。時代を超えて笑いはあり。
寄席名をつけるに当たり「永遠の笑い」という願いを込めて。
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